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〈歯科衛生士がアドバイス☆お口のお悩みQ&A〉Q.歯みがき嫌いにさせないためには?(後編)

 

こんにちは! 歯科衛生士の宗田 香織(むねたかおり)です。

今回は、お子さんを『歯みがき嫌いにさせないためには?』の後編として

歯みがきが楽しくなるアイデアや工夫、ヒントをお伝えしていきますね!

 

〈歯科衛生士がアドバイス☆お口のお悩みQ&A〉Q.歯みがき嫌いにさせないためには?(前編)

 

毎日の歯みがきタイムを、楽しみで親子の大切なスキンシップの時間にしましょう。

そのために、たとえば…

 

・好きな音楽をかける>>>楽しい

・キャラクターやぬいぐるみを抱っこしたり隣で見守ってもらう>>>安心

・歯みがき粉(歯磨剤)を今日の気分で選んでもらう>>>積極性

・歯医者さんごっこしながら、時にはママのお口や歯をお子さんに見せる>>>親近感

 

など、ご家庭で出来そうな工夫を取り入れていただくと良いと思います。

 

私も当時3歳だった従妹のこどもの歯みがきをすることがありました。

そのときに、左手の甲に歯みがき粉を載せて歯ブラシにつけながらみがきました。

 

こどもにとっては、「プロぽい!」「カッコいい!」と感じたようです。

それからは、そのみがき方をしてほしいとせがまれます。

 

また、よく歯科クリニックで使う方法もご紹介しますね。

 

4~5才のお子さんには、こども自身に歯みがき粉や鏡などを「持っていてもらう係」に。

また、お口に唾がたまってきたら、手を挙げたり鼻息や発声で「報告してくれる担当さん」。

 

こうした、アシスタントに任命するのです。

すると、集中して微動だにせず、かなり長い時間でも歯みがきさせてくれますよ。

 

お子さんのその日の気分や体調でみがけたりみがけないこともあります。

年齢によっても歯みがきさせてくれる条件は違うと思います。

 

けれど、1日でむし歯になることはありません。

 

長期間の日々の結果です。

 

もし、1日十分にみがけなかったとしても、次の日にむし歯になってしまう訳ではありません。

明日もしくは明後日にはしっかりみがければ大丈夫。

 

ケアする大人が少し気持ちにゆとりを持って、ご紹介したような『手(メニュー)』を持ってください。

そして、「今日はどんなメニューで磨こうか?」とお子さん自身に選んでもらうことで、意欲的に歯みがきに向き合うこともできるのではないでしょうか。

 

2才頃から始まるイヤイヤ期のお子さんには特に効果的かもしれませんね。

 

そして、むし歯予防はどんなに頑張ってもお家の歯みがきだけでは十分ではありません。

お口の中全体を適切にチェックするのは難しいことです。

 

むし歯の有無に関わらず、定期的に歯科医院へ、検診とクリーニングに行くこと。

そして他人に誉めてもらうことは、こどもの自信にも繋がりとても大切です。

 

こどもの頃から、歯医者さんや歯科衛生士さんと仲良くなっていれば、万が一、治療が必要になってしまった場合にもお子さん自身が治療に協力してくれます。

 

また、何よりママの子育て中の口や歯についての不安の軽減に繋がれば、私たち歯科医療に携わる者としては嬉しい限りです。

 

 

宗田 香織(むねた かおり)

東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後、一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーに任命される。

お口から全身の健康 《健口》 を より多くの方にお伝えしたいという思いから、 2019年よりフリーランスで活動中。