AGE年齢べつ

〈よしこ先生の子育てあるあるQ&A〉Q.ゲームの勝ち負けにこだわり、負けるとしばらくグズグズ。気分屋さんで学校の勉強にも影響が出るのでは…

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Q.ゲームをしているととても勝ち負けにこだわり、負けるとしばらくぐずぐずとまとわりつきます。

次がんばろうね、といっても機嫌は直りません。

勝った時はとても喜んで「またやる」と言ってはりきるのですが、気分屋さんで、学校に上がって勉強にも影響がでるのではないかと心配です。

A.  楽しむだけの遊びやゲームではなく、「勝ちたい!」という気持ちでゲームに集中するまで発達が進んだのですね。

負けてくやしいときに、ママパパに甘えてくるのも親子の間に愛着形成が出来ている表れです。

「勝ちたい」という「やる気」を、「考える作業の力」にしましょう。

謎解きゲームのように、「どうしてこうなるのかな?(しくみや、因果関係を考える)」、「次はどうしようかな?(目標への手続きを考える)」という論理的に考えるヒントを入れて、親子で戦略を話し合いましょう。

子どもが考えに行き詰まって不機嫌になっても、親は冷静に「どうしたのかな?」とそれまでのステップを振り返るサポートをすることが肝心。

勝ち負けの感情を超えて「よく考えてゲームをクリアしたい」、という考える意欲の後押しをしてみましょう。

 

〈回答監修者〉沢井 佳子(さわい よしこ)

(一社)日本こども成育協会 理事

認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。
お茶の水女子大学大学院修了。発達心理学専攻。

幼児教育番組『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ)の心理学スタッフ、
静岡大学情報学部客員教授等を歴任。チャイルド・ラボ所長。

幼児教育シリーズ『こどもちゃれんじ』(ベネッセ)、
幼児教育番組『しまじろうのわお!』(テレビ東京系列)等を監修。
人工知能学会「コモンセンスと感情研究会」幹事。
日本子ども学会常任理事。