AGE年齢べつ

〈よしこ先生の子育てあるあるQ&A〉Q.おはなしを考えるのが大好き。お人形を使って新しい物語をお話ししてくれ、創造的な才能があるのかもしれません。

 

『オヤトコ診断』で「うさぎさん親子」と診断された5歳の女の子のママからのお悩みです。

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Q.おはなしを考えるのが好きで、大好きなお人形を使って新しい物語をお話ししてくれます。

少し妄想が過ぎるような気がしますが、創造的な才能があるのかもしれません。

文字の読み書きを覚えさせたらいいでしょうか? またどんな習い事がいいのかわかりません。

どうやって伸ばしてあげたらいいでしょうか。

A. 物語を自分で考え、表現するのが好きな、想像力豊かなお子さんですね。

言語の基礎は、よく人の話を聞いて会話に参加し、相手にわかるように話すことです。

そして、話し相手の問いかけがなくても、「ひとりで物語を話す力」は、さらに上のレベルの言語能力です。

ここで文字の学習を急がないでください。

「その物語を文字に書いてごらん」というと、文字の書き方に注意を向けているうちに頭の中にあふれる豊かな物語がどこかに消えて、書かれた文章は内容の乏しいものになってしまうことがあるからです。

まずは、お子さんの考えたおはなしを集中して聞いてあげましょう。

録音して、一緒に再生した物語を聴くのもラジオドラマのようで面白いですし、おかあさんが、お子さんの話した言葉通りに筆記してあげることもおすすめです。

おはなしが文字になる喜びが実感できます。

お絵かきや、体を動かすことも、頭に浮かんだ物語の表現となり、映画や演劇をほんとうに楽しむきっかけになるはずです。

 

 

〈回答監修者〉沢井 佳子(さわい よしこ)

(一社)日本こども成育協会 理事

認知発達支援と視聴覚教育メディア設計を専門とする。
お茶の水女子大学大学院修了。発達心理学専攻。

幼児教育番組『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ)の心理学スタッフ、
静岡大学情報学部客員教授等を歴任。チャイルド・ラボ所長。

幼児教育シリーズ『こどもちゃれんじ』(ベネッセ)、
幼児教育番組『しまじろうのわお!』(テレビ東京系列)等を監修。
人工知能学会「コモンセンスと感情研究会」幹事。
日本子ども学会常任理事。