こんにちは! 歯科衛生士の宗田 香織(むねたかおり)です。
今回は、4才の男の子のママからいただいた「ばっかり食べ」のご相談へのアドバイス後半です!
〈歯科衛生士がアドバイス☆お口のお悩みQ&A〉Q.ばっかり食べ、どうしたらいい?《前半》はこちら
ご相談者のお母さんにお子さんの様子をお伺いしたところ、ばっかり食べがあっても、
・いつもたくさん遊べる
・お通じなどもしっかり出来ている
と“げんき”な様子でしたので、こどもの成長によって現れた、嬉しい好ましいお悩みと考えられます。
ですから、これからまたお子さんの食や食べ物の学びが広がっていけば様々な食材を食べられるようになっていくでしょう。
そのためには
『いろいろたべなさい!』とか
『◯◯ばっかりじゃ大きくなれないわよ!』とか
『お兄ちゃんは好き嫌いないのに!』など
《ネガティブな声かけ》はサヨナラ!
『プチトマトと同じ赤い食べ物なーんだ!』とか
『どんな物を食べたらげんきになれそう?』など
食べられなくても良いので、他の食材の話題を出して興味を広げること。
兄弟以外の、親戚の集まりやお友達との食事の時に食べてみる?ときっかけを作ってみる。
こうした《ポジティブな声かけ》をしてみませんか?
お休みの日の少し時間に余裕がある時に、お子さんのどうしてその食材が好きなのか(嫌い・苦手)なのかインタビューしてみましょう。
お子さん自身から“食体験を広げるヒント”が出てくるかもしれませんね。
最後にもうひとつ、歯科で相談が多いばっかり食べと言えば…やはり「“甘いもの”ばっかり食べてむし歯が心配です」という、ご相談ですね。
もちろん、甘いものばかり食べていてはむし歯になりやすい口腔内環境になってしまいます。
しかし、甘味は人が本能的に好む味で、特に味覚が未発達な乳幼児は大好き(安心)な味です。
また、成長が目まぐるしい乳幼児期には大量のエネルギーが必要になるので、そのエネルギーとなる甘味(糖質)は必要不可欠なのです。
そう言った意味では摂取していただきたいのですが、むし歯予防の観点からみると、摂り方に注意するポイントがあります。
①量や時間を決めて食べる(ダラダラたべない)
②夜寝る前には食べない
③甘いものを食べるときはお茶かお水にする
④おやつを食べたあとはうがいを必ずする
⑤甘いもの=お菓子ではなく、おにぎりや蒸かしたお芋、フルーツなどの自然の甘味の食材にする
⑥よくかんで食べる
などのポイントを取り入れて、むし歯になりにくい食べ方やケアをしましょう。